まずはバールでひと休み

予備知識ゼロでスペインを訪れた時、最初に驚くのが食事の時間ではないでしょうか。向こうでは昼食は14時~16時が普通ですし、夕食もたいてい21時頃から始まります。レストランもそれに合わせて営業することになりますから、私たちに日本人からすると、やっぱりちょっと不便な感じがしてしまいます。 とは言え、私たちの味方がないわけではありません。それがバール(Bar)です。通りからだと、カフェのようにも軽食堂のようにも見えるお店ですが、お酒も飲めればコーヒーもOK。それぞれに常連さんを抱えていて、一つの社交場といった感じの役割さえ持っています。もちろん、そうは言っても気軽なお店ですので、街歩きでちょっと疲れた時には立ち寄ってみてください。カウンターの上には美味しそうな料理まで並んでいますから、意外と長居してしまうかもしれません。

地元ならではの料理も味わえます

「欧米の人は日本人よりよく食べる」と言われていますが、それはスペインでも同じです。レストランでの食事なども結構量が多いですから、昼も夜もとなると胃腸に負担をかけてしまいます。そこでおすすめなのが、バールでの食事です。大皿に入れられて、バールのカウンターに並べられた料理のことをタパス(酒のつまみ)と呼びますが、それを少しずつ取り分けてもらうことで、昼食や夕食の代わりにできるのです。 おつまみとは言え、日本の居酒屋と同様、そこで出てくる料理は、いわば庶民の味、おふくろの味だったりします。パエーリャやトルティーリャといった定番料理はもちろん、それぞれの地元ならではの料理でさえ、バールに行けばたいてい味わえます(地方によっては高級生ハムとして有名な、あのハモン・セラーノさえ並んでいることがあります)。スペイン旅行の際にはバールを上手に活用して、美味しい旅を楽しんでください。